絶縁監視ソリューション

漏電ポリス 概要



施設や設備の漏電状態を監視し、漏電の予兆や発生をリアルタイムで検知する絶縁監視装置です。漏電や絶縁不良は、事故や火災などの重大なリスクを引き起こす原因となるため、早期発見と迅速な対応が重要です。漏電ポリスは、検出精度の高い絶縁監視装置およびIoTを組み合わせることで、現場の保全体制を向上させます。





※上記図は一例です。実際の監視方法に応じて、適切に配線ください。
※系統別や設備別での監視も可能です。詳細については、お問い合わせください

特長

リアルタイム監視

漏電ポリスは、施設内の漏電状態を常時監視し、漏電が発生した際には即座に通知します。これにより、トラブルを早期に発見し、被害を最小限に抑えることができます。さらに、トレンド監視を行うことで異常の兆候を素早く察知し、重大な問題に発展する前に対策を講じることが可能となります。




高精度の漏電検知

Ior方式の中でも高い検知精度の方式を採用しており、漏電や絶縁不良の微細な変化も逃しません。漏電の状態を正確に把握し、設備の安全性を確保します



漏洩電流Ioには2つの成分があります(Ior成分,Ioc成分)

漏電ポリスでは危険成分Iorを特定して監視することで、従来の監視機器で発生する過剰検出や誤検知を防ぎます。



単相では絶対に変わらないIo>Iorの関係ですが、三相Δ結線では逆転する現象が起こります。この現象はIo方式では検出できないため、Ior方式での検出が重要となります。




簡単な導入・運用

漏電ポリスは、キュービクル内のスペースに置くだけの簡単設置が可能です。既存設備への穴あけ作業も必要ありません。

配線作業もシンプルで、
・機器電源および基準電圧の接続
・B種接地へのZCT(零相変流器)のクランプ接続
の工程で完了します。設置時間の短縮と作業コストの削減を実現し、導入後すぐにご利用いただけます。



幅広い適用範囲

工場やオフィスビル、商業施設など、電気を用いるさまざまな施設や設備に対応しています。システムは柔軟にカスタマイズ可能で、既存の設備にスムーズに組み込むことができます。

導入効果

漏電による事故・火災・故障の防止

漏電事故を未然に防ぎ、様々なトラブルから、大切な社員、設備、取引先を守ります。

点検工数の削減

自動的に監視を行うので、今までの点検工数の削減が可能となります。

データ化によるDX推進(傾向監視)

継続的に監視を行い、漏電値を記録します。漏電値をトレンド的に分析することで、予兆をいち早くつかむことや、漏電発生時の原因究明に役立たせることができます。

用途例

漏電ポリスは、キュービクル・分電盤・制御盤などの電気設備に対応した製品で、多種多様な施設で導入いただけます。

  • 工場・製造業
  • オフィスビル
  • 商業施設・ショッピングモール
  • インフラ・交通施設 など

【動画】True R方式による高精度な漏電検出

動画提供:株式会社So Brain

※True Rは株式会社So Brainの登録商標です。
※TrueR方式(通称名)は、自家用工作物保安管理規定において「Ior方式」に分類されます。
正式名称は「ベクトル理論 Igr方式」としているため、動画内では絶縁抵抗分 Ior を Igr、静電容量分 Ioc を Igc と表記している箇所がございますが、これらは同一の意味としてご理解いただきますようお願い申し上げます。

(導入編)True R方式による漏電監視の必要性




(理論編)漏電監視方式True R 解説


仕様 漏電ポリス(ポータブルタイプ)



RDP-01-P RDP-02-P
監視ch数 1ch 2ch
適用回路 単相/三相デルタ/三相スター
基準電圧入力 AC85V~AC440V (50Hz または60Hz)
計測範囲 0~2000mA(Io,Ior)
計測制度 ±2%(ただし、10mA未満は±0.2mA)
検出時間 1秒
警報しきい値 1~2000mA (1mAステップ変更)
入力点数 ・警報解除入力
出力点数 ・警報出力 a接点
・装置故障 b接点
クラウド通信の
データ取得周期
最小1分
通信方式 LTE Cat.M1 [LTE-M]
クラウドービス
契約期間
契約期間は2年間で、以降は1年単位での更新。

※クラウド利用料金(通信費・クラウド利用費)について、最初の2年間は本体料金に含まれます。
※3年目以降は、1年ごとに更新費用が発生します。
クラウドサービスの規約等について クラウドサービス規約はこちら
装置電源 AC85V~AC240V (50Hz または60Hz)
外形寸法 W203×H229×D160mm W343×H229×D160mm

取説・カタログ ダウンロード

漏電ポリス (本体)

漏電ポリス(ポータブルタイプ) RDP-01-P / RDP-02-P  


  • 正確な漏洩電流監視とIoTをパッケージ化
  • ポータブル式で持ち運び可能
  • 測定したい箇所へクランプZCTで簡単設置
  • グラフおよびメール通知機能を標準搭載
  • 監視数 1ch~2ch(ご注文時に指定)
  • クランプZCT径 40,68,100φ(ご注文時に指定)

取扱説明書

※Leakeleは株式会社佐鳥電機の登録商標です。
※PUSHLOGは株式会社GUGENの登録商標です。



漏電ポリス(キャビネットタイプ) RDPC-01-P / RDPC-02-P


  • 正確な漏洩電流監視とIoTをパッケージ化
  • 防水・防塵対応で屋外設置可能
  • 測定したい箇所へクランプZCTで簡単設置
  • グラフおよびメール通知機能を標準搭載
  • 監視数 1ch~2ch (ご注文時に指定)
  • クランプZCT径 40,68,100φ(ご注文時に指定)
  • 柱取付、壁取付等対応可能


漏電ポリス 型式案内




分類 記号 記号の意味 備考
① タイプ 無表示 ポータブルタイプ
C キャビネットタイプ
② 監視ch数 1 1ch監視
2 2ch監視
③ データ管理方法 P クラウドタイプ クラウドによる遠隔管理
A アナログ出力タイプ 4-20mA出力
※その他の出力形式をご希望の場合は、
ご相談ください。
無表示 なし



④ オプション W 電力測定機能
無表示 なし

※本型式案内は、型式から仕様などの意味をご理解いただくために記載しております。
 各記号を組み合わせたすべての型式がご用意できるということではありませんのでご留意ください。
※クランプCT、ケーブル等は別途のご案内となります。



Q&A

Q. 漏電ポリスのトライは可能ですか?

漏電ポリスの貸出機を準備しており、実際の現場でのトライが可能です。

詳細な条件や期間については、弊社HPメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームはこちら

Q. すでに別の絶縁監視装置をつけていますが、置き換えるメリットは何ですか?

従来の絶縁監視装置による監視には、以下の課題がある場合があります。

・静電容量成分や高調波ノイズが大きい環境では、正確な検出が困難となる。誤警報が多い。
・測定値の確定に時間がかかり、間欠的な漏電を見逃す可能性がある。
・特定の異常状態を検出できない。(例:接地相以外の2相同時地絡、IoとIorの逆転現象)

漏電ポリスはこれらの課題を解決して、信頼性の高い監視を実施します。

Q. なぜ、漏電ポリスでは信頼性の高い監視ができるのですか?

ベクトル理論True Rの特許技術を採用することで、高精度なIor監視を実現しています。
Ture R理論の詳細については、こちらの動画もご確認ください。

※True Rは株式会社So Brainの登録商標です。

Q. Ior方式での基準電圧とは何ですか?

Ior方式における基準電圧とは、漏電電流(Ior)を正確に検出・解析するために必要な電圧信号のことを指します。

Ior方式では、電圧と電流の位相差を利用して漏電を検出するため、基準となる電圧信号が必要です。この基準電圧をもとに、漏電電流(Ior)の大きさや方向(位相差)を高精度で測定することができます。例として、三相デルタの場合ではR相およびT相にて基準電圧を取得します。

Q. 漏電ポリスの導入に社内ネットワークへの接続は必要ですか?

漏電ポリスは通信SIMを内蔵しており、独立した通信環境でデータ送信が可能ですので、社内ネットワークへの接続は不要です。(ただし、漏電ポリスが収集したデータの確認や、メール通知などをご利用いただくためには、お客様のPC等がインターネットにアクセスできる通信環境が必要となります)

Q. 漏電ポリスのクラウドサービスの契約期間はどのくらいですか?

契約期間は2年間で、以降は1年単位で更新可能です。 3年目以降は、更新費用が発生します。

Q. データの取得頻度はどのくらいですか?

クラウド通信によるデータ取得周期は最小で1分です。 設定により、データ取得間隔は調整できます。


サポート・お問い合わせ

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